top of page

1日目

 燦々とした日差しが安らかな眠りを阻害する。

 気づくともう朝、いや、正確にはハロウィンタウン時刻で正午になろうというところだった。

 「お客さん方、到着ですよ!起きてください、もうあなたたちしか残っていませんよ?」

 マイクを経由してバスガイドのお姉さんの闊達な声が脳に響き渡ってようやく意識がはっきりとしてきた。

 辺りを見渡すとお姉さんの言うとおり、自分以外に2人の間抜けな寝坊助が乗車していた。

 3人が目を覚ましたことを確認してバスガイドは話し始めた。

 「おはようございます!改めて、私が今回お客様をご案内するツアーガイドのアンナ・フランカと申します!ハロウィン祭までの5日間よろしくお願いします!」

  

 アンナの描写: 赤毛を後ろでお団子にしたようなヘアスタイルで、ぱっちりとした二重に嵌る瞳は緑。ぱきっとしたマットの赤い口紅が陶器のように白い肌を際立たせている。

 運転手の描写: 運転手は目深に被った帽子のせいであまり顔は見えない。

 運転手に対して目星成功→手袋もしており、肌の見える面積が極端に少ないが、隙間から見える肌はやけに青白く見える。

 フロントガラス(外)の描写: 外には駅のロータリーのようなものが見える。

 

 「じゃあさっそくハロウィンタウンを案内いたします!こちらへどうぞ!」

 そう言ってアンナはバスを降りて皆さんを先導します。

 降りてみると駅のロータリーは数多のカボチャで埋め尽くされ、各所に色とりどりのバルーンやガーランドが飾り付けされていた。

 「皆さんに街の中を探検していただく前に、まずはお宿でお荷物を預かります。こちらの送迎バスにご乗車ください。入国審査等はすでに済んでおりますのでご安心ください。」

 そう言ってここまで来たバスとは別の場所へ案内した。

 そうして歩いた先には真昼でも黒々と輝きを放つリムジンが乗り付けてあった。

 リムジンの描写: 丸くレトロな車体と高級感のあるフロントのデザイン。車に疎い人間でも一度は見たことがあるだろう。それはまさしくロールスロイスのリムジンであった。

 車内の描写: 中は外見とうって変わって白い皮を基調とした座席に、赤いフロアマットと大理石調のパーツが組み合わされていた。

 

 各自乗り込むと運転手は丁寧にドアを閉めた。

 皆さんがリムジンに感動している間にアンナは話し始めた。

 「こちらから15分程度移動した先がホテルです。お昼ご飯ですが、時差もございますし、少々遅めにはなりますが、街の方でレストランを予約していますのでご安心ください。では、出発してください。」

 言い終わると同時にドライバーは車を出した。

 道中: リムジンの中からはこの後行く予定の街の様子が見える。ハロウィン前ということでやはり人通りも多く、ロータリー同様様々な飾り付けがされている。しかし、ほんの数分でリムジンは街から離れていき、次第に木々に囲まれるようになり今は結構な山道を走っている。

 

 ホテル

 一行は15分ほどで皆さんが泊まるホテルの前に到着した。

 「到着です。こちらがハロウィン祭までの間、皆さんが宿泊されるホテルです!」

案内されたホテルは外観からしても豪華絢爛というにふさわしい、もはやホテルというより城のようであった。

 

 ホテルの描写: リムジンの付けているロータリーにはオータムローズのガーデンがあり、その中央には3メートルほどはありそうな噴水が轟音を立てている。ホテル自体は白を基調とした巨大な洋館で、装飾の施された重厚な扉があり、内側から開けられた。

 

 「お待ちしておりました。」とフロントスタッフが扉を開けて迎え入れると、中にも10人ほどのスタッフが待機していた。

 ここでガイドのアンナは手早くチェックインを済ませて各自の荷物をホテルに預けてしまう。

 KP【何か手持ち出来る範囲で持っていきたいものがあったら預ける荷物から省いてください】

 そうこうしているとアンナが戻ってきた。

 「こちら、ツアーでご用意させていただいているホテルですので安心安全です。わたくしもツアーの間は皆さんと同じホテルで寝泊まりいたしますので、夜間もしご入用でございましたら何なりとお申し付けください。私の部屋は201号室です。」

 マップと各自の部屋:3階建て、1階には玄関ホール、浴場、レストランがある。2・3階は3部屋ずつの客室になっている。301・302・303があなた方の泊まる部屋になっている。

 「ホテルの中はまた夜じっくりとご覧になってください。まずは街へ出て昼食を済ませましょう。」

 そうして一行は再びリムジンへ乗車し、街中まで走っていった。

 

レストラン

 先ほどのロータリーは通り過ぎ、街中に入っていくと店先の飾り付けはより華やかなものになっていった。

 「到着です。こちらが我々の手配したレストランです。さっそく昼食にしましょう。」

 皆さんが店内に入るとすぐにここが超一流レストランであることに気が付きます。

 店内を漂う香りは嗅覚を刺激するのみならず、直ちに提供される料理の数々が今までの経験を超越する美味しさなのだろうということが容易に想像されあなた方の五感さえも刺激し、空腹感が一層強まる。

 

 では皆さんが着席するテーブルにはすでに丁寧に畳まれたナフキンとカトラリー、グラスが用意されている。

 KP【知識ロール】

 成功→あなたはテーブルマナーを完璧に理解していることでしょう。

 失敗→あなたはこのような高級料理店で食事をしたことがなくテーブルマナーがわからないまま食べ始めることになります。

 今後、レストランを探索するとき失敗した人には対人技能-10

 席につくと同時によく冷えた食前酒が出されることでしょう。

 前菜、スープ、パン、魚料理、肉料理と順番に出された料理はどれも未だかつて味わったことがないほどのおいしさを感じます。

 次に出されたのはソルベ

 あっさりとした白桃のジェラートである。

 KP【シークレットダイス】(ダイスを振って出た目の人に対して)

 しかし、PL1d4の人は食べ進めるうちに口内に違和感を覚えた。とろけるような口触りの中に一つ、ゼリー状のものが入っている。(3人プレイの場合4の目が出たら誰にも当たらない)

 

 吐き出す→それはホワイトタピオカのような、ナタデココのような、丸くて白い粒であった。

 目星→成功 それはよく見ると小さな白い虫の卵のようだった。SANチェック0/1

 失敗 小さすぎてよくわからなかった。

 飲み込む→それは何の抵抗もなく食道を滑り落ちていった。

 最後にケーキと食後の珈琲が出されあなた方は完全に満腹になった。

食事終了

 

 店内に目星

 成功 使われている食器や調度品などがすべて最高級のものであることがわかる。

 シェフに聞き込み:失踪事件に関しては事件があったことは知っている。虫の卵はシェフが入れたものではないが、丁寧に謝ってくれるだろう。

 

街中

 店の外へ

 「ではさっそく、街中を案内いたします!おっと、その前に!皆さんが一番気になるであろう幽霊は今いる市街地には出ません。ここは観光客の多い繁華街ですから。今から案内する範囲はハロウィンタウンの名所です。」

 そう言ってアンナは店などを案内してくれた。

 「ここが街一番のマーケットです!皆さんのいる日本ではあまり見ないであろうお店がたくさんありますから、自由行動のタイミングで見ていってください。あぁ、ただここのお店は本当に気味が悪いのであまり近づかないようにしてください。」

 アンナはマップを見せてマーケットを説明してくれた。

 「ここにはまた明日のお昼にでも行ってみてください。では次の場所を案内します。」

 

コンポステラ教会

 今度はリムジンに乗って移動する。しばらくすると人気がまばらになり、「人」ではないものが周囲をうろついているのが車の中から見えた。

 【SANチェック0/1 一時的狂気はダイスで(教会着くまで)】

 「ここがこの街を管理しているコンポステラ教会です。この時期にハロウィンタウンにやってくるんだから知っているとは思いますけれど、ハロウィン祭を取り仕切っているのもこの教会なんです。」

 

 「折角ですからここの司祭様にお会いしますか?」

 しかし、司祭は外出中のようで会うことはできなかった。

 「残念ですが、お見えにならないようですので最後の場所に行きましょうか。」

 

断頭台

 再びリムジンに乗車してしばらく走らせると、そこはとても開けた土地で、周りに木々や大きな建造物はなく、ただ中央にそれがあるだけだった。

 「こちらが最後の場所。ハロウィン祭の肝である___断頭台です。」

 

 断頭台の描写: 木製のステージと拘束具は金で装飾を施されている一方で、ギロチンの刃は鏡のように磨き上げられ、ステージに敷かれた深紅のビロードはところどころ黒く染まっている。

 

 探索者たちはそれが何を意味するのか、その研ぎ澄まされた刃が無慈悲にも落とされたとき、どうなるのか。理解しようとするまでもなく、肌で感じ取ることができた。

 実際に何人もの生贄を捧げてきた断頭台の実物を見てあなたは背筋が寒くなるような感覚に陥った。

 【SANチェック0/1】

 探索者たちがギロチンの生々しさに恐怖を感じていると、アンナは断頭台をしっかりと見据えながら言った。

 「ここが4日後のハロウィン祭の大目玉。フィナーレの23時59分きっかりに生贄はこの断頭台で処刑されてNight keeperが交代するわ。」

 目星成功→心なしかそう語ったアンナの表情が暗いことに気が付く。

 KP向け情報

 生贄について聞いたら

「今年の生贄はまだ誰かわからないわ。当日にならないと。」

心理学成功→その表情からは焦りを感じた。

失敗→嘘はついていないように感じた。

「そろそろホテルに戻りましょうか。明日以降は自由に街を探検なさってください。」

 

ホテル

 一行はホテルへと戻っていった。

 【自由行動 夕飯までの間1ターン】

 KP向け情報

 アンナの部屋(基本侵入できない): (目星で発見)日記、小さな白い蜘蛛、スマホ

 風呂(アンナ入浴前):何もない、綺麗なローマ風の浴場

 キッチン:入れない、入って目星+幸運小さな白い蜘蛛がいるかもしれない

 スタッフへ聞き込み:ナイトオペラは知らない。失踪者については最近多いなと思っている。復讐相手の幽霊については、基本的に幽霊はいろんな場所を彷徨っているから何かの念がない限りある場所にとどまっていることはないことを教えてくれる。

 

 夕食の時間になりました。

 皆さんは1階のレストランにいます。そこで提供されたのはやはり豪華な食事である。

 KP【シークレットダイス】

 1d4で蜘蛛入りのスープ、描写は同様に

 PL1d4の人は食べ進めるうちに口内に違和感を覚えた。とろけるような口触りの中に一つ、ゼリー状のものが入っている。(4の目だった場合には入っていない)

 

 吐き出す→それはホワイトタピオカのような、ナタデココのような、丸くて白い粒であった。

 目星→成功 それはよく見ると小さな白い虫の卵のようだった。SANチェック0/1

 失敗 小さすぎてよくわからなかった。

 飲み込む→それは何の抵抗もなく食道を滑り落ちていった。

食事後

【寝る前の行動1ターン】

 KP向け情報

 アンナ入浴中:アンナの部屋は鍵開けで侵入可能

 アンナの日記:アンナの部屋の引き出しの中にある 目星成功で発見

 読み終わったら幸運ロール

 成功→ アンナが帰ってくる前に部屋を出ることができる

 失敗→ ドアの向こうから音がします

 「あれ?開いてる…私カギ閉め忘れちゃったかしら?」

 隠れるに成功するとその場はやり過ごせます

 隠れる失敗で言いくるめが必要

 「どうして勝手に中に入っているの!?」

 幸運+目星ロール

 成功→ 小さな白い蜘蛛があなたの体を足元から這い上がってきているのに気づく。

 失敗→ 特に何もありません(耳の穴とかから入って雛が寄生します)

 「もういいわ、とにかく出て行って!」

 そう言ってアンナはあなたたちを部屋の外へ追いやって内側から鍵をかけてしまいました。

 

 風呂: アンナ入浴後(夕食後)目星成功→小さな白い蜘蛛がふよふよと浮いている SANチェック0/1

​探索終了で2日目に

​  一創同は年中新歓中 

投稿したいだけの人も大歓迎!

DMやメールにご連絡下さい!

bottom of page