トゥルーエンド
断頭台にて、
そんな中、ただ一人悲痛な叫びをあげる者がいた。そこにいたのアンナだった。
「いやよ、いや!!!お願い!フレッド!!」
泣き叫びながら断頭台に向かってアンナは走り出した。
その様子は尋常ではない。
彼女の体は走るごとにぼろぼろと崩れ去っていっていたのだ。
肉が剝がれ、白い骨が垣間見え、その骨すらも砂のようにもろく崩れ去っていっている。
【身近な人の肉体がぼろぼろと崩れていく異様な光景を見た皆さんはSANチェック1d3/1d6】
アンナを止めるならDEX対抗と戦闘
DEX対抗負ければフレッドまでたどり着く
「駄目だアンナ!こっちに来るな!」
「どうして!生贄だってちゃんと100人集めたのに!!なんでなんでなんでなんで!!!」
アンナはフレッドにしがみついて断頭台から彼を助け出そうとしているが、もはや彼女の体は原形を留めていな い。片腕はもげ、足もひざから下はすでに朽ちていた。それでも懸命に彼を助けようと手の無い左腕で必死にギロチンを外そうとしていた。
「アンナ…」
フレッドは身動きのできない体ながら、何とか目線だけをアンナに向けて言った。
「アンナ、大丈夫だよ。ここで一緒に死のう。それで、またハロウィンタウンで一緒に暮らそうよ、な?」
アンナは言葉を返そうとしたが、朽ちた喉からはヒューヒューと息が漏れるだけだった。
だから代わりにゆっくりとまばたきをした。それは同時にたまっていた涙をあふれ出させて彼の顔を濡らした。
「時間だ、アンナ…愛してる。」
『フレッド…私も、愛してる。』
その瞬間に無慈悲な刃が落とされ、アンナの命の灯も消えた。
数秒ののち、空からはキャンディーが降り注いだ。
赤、青、黄色、紫に、オレンジ
色とりどりのキャンディーが次々と降ってくる。
それは今年のナイトキーパーが最後の力を振り絞って、最後の役目を果たしたということ。
周辺にいた霊たちは一瞬にしてキャンディーになる。
そして、今、その生きざまを見送ったフレッドが新たなナイトキーパーとしてこの街を守っていくのだった。
きっとそこには、彼を最後まで愛したアンナの姿もあるのだろう。
一夜の騒動は収まり、あなた方はバス停へと向かう。
30分後には出発だ。
あなた方はそれぞれの思いを持ったまま、帰りの夜行バスに乗るだろう。
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